佐藤春夫のさんま [自炊のススメ]
今シーズン初のさんま。かぼちゃの煮物も。
さんま、さんま
そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
言わずと知れた佐藤春夫の詩だが、 ここで登場する蜜柑とはスダチやカボスのことではないようで。
佐藤春夫の故郷和歌山県(主に南部)では、青切り蜜柑をさんまに絞って食べる習慣がある。青切り蜜柑とはその名の通り、青いうちに収穫した蜜柑のこと。
たまたま、その青切り蜜柑がいただきものであったので、佐藤春夫のさんまを再現することができた。
スダチやカボスと違って、甘いまではいかないものの、丸い酸味の風味がよかった。
コメント 0